2024年9月17日火曜日

Bolivar Royal Coronas 吸い比べ

5年ほど前にBolivar Royal Coronasのチュボスありとなしを購入したので3種類の葉巻それぞれの味の違いについて簡単にレビューする。


チュボスは、パラフィルムを巻いて保管したものと、パラフィルムなしのものを準備した。(写真参照)


出入りする空気の違いだろうか、パラフィルムありはフレッシュで力強い味わい。一方でパラフィルムなしは円熟した上品な味わいだった。
チュボスなしはより一層味わいが穏やかになっていた。ただそれは、葉巻の持つ個性を壊しているわけではない。持ち味を活かしながらマイルドさと旨味を加えているような感じと言えばいいだろうか。

パラフィルムありは甘さやフレーバーが強く出ており、なしは旨味がじわりじわりとやってくるような印象を受けた。チュボスなしはチュボスあり(パラフィルムなし)と第一印象が近かった。

それぞれに明らかな優劣はなく、その時の気分で吸い分けていけばいいだろう。

同じビトラでもチュボスがあるものと無いものがあり不思議に思っていたが、今回の試みでチュボスの意義について知ることができた。
チュボスを購入したのならぜひ皆様にも試してほしい体験だ。

以下に簡単なレビューを記載しているので興味のある方は参照していただきたい。

パラフィルムありチュボス

19:07
ウッドやはちみつの甘さ、後味はレザー・ホワイトペッパー。
ややボディが強いが嫌な感じなく吸える。

19:27
きのこ系の旨味とウッドの味わい。
甘みが落ち着き、旨味中心の喫煙感となる。

19:38
花の蜜のような甘さが現れる。
ウッドの旨味と相まっておいしい。

19:50
ウッドに加えて灰っぽい味わいが出てきた。
ややビターな感じにシフトしている。

20:11
渋さが出てきたので残り3cmほどで終える。

総評A
序盤は強い甘みでスタート。
ピリッとしたホワイトペッパーや強めのボディがあり、フレッシュな印象を受けた。
中盤はきのことウッドが混じった旨味、そして花の蜜のような甘さ。
終盤は甘さが減じてビターな喫煙感となったが、旨味は十分だった。

パラフィルムなしチュボス

20:17
柔らかでまろやかなウッド。
甘さは少なく旨味優位。
喉や鼻にくるキック感がパラフィルムありより少ない。

20:32
ウッドの甘みと品の良いハーブ、青草っぽさが出てきた。

20:48
徐々に強まる旨味が心地よい。

20:57
ウッドとハーブの甘さが強まる。
継続している旨味と相まって素晴らしい。

21:22
ウッドからきのこの旨味にシフト。
品の良いお吸い物を彷彿とさせる。

21:35
熱くなってきたので残り1.5cmほどで終える。
最後まで雑味なく楽しめた。

総評 A
序盤は品の良いウッドの旨味。
煙のまろやかさがフィルムありとは明らかに違って驚いた。
中盤はハーブや青草っぽさが現れ、それが甘みと相まって心地よいハーモニーを感じさせた。
終盤はウッドからきのこの旨味へと変化し最後まで雑味なく経過した。

チュボスなし

23:05
穏やかなウッド、花の蜜の甘さ。
わずかにチョークやレザー感。
甘さも旨さも控えめだが不思議とおいしい。

23:32
ウッドとチョークの穏やかな喫煙感が続く。

23:44
焼き芋ような甘さがじんわり現れてきた。
ナッツっぽい味わいもあり、どこかクリーミーな印象も受ける。

0:04
クリーミーな旨味を伴ったコーヒーだ。
ナッティさもあり素晴らしい。

0:16
熱くなってきたので残り1.5cmで終える。

総評 A+
序盤はかなり穏やかなウッドと花の蜜。
チュボスありと比べると薄味だったとも言えるが、不思議と嫌な感じはしなかった。
中盤もウッド系の穏やかな喫煙感が続く。
ただ単調なのではなく段々と味わいが花開いていく予感をさせるような味わいだった。
終盤から焼き芋の甘さとナッツ、クリーミーさが現れてた。
これが終わりに近づくにつれてどんどん大胆に大きくなっていったのが印象的だ。とても好みの味で素晴らしかった。

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