汚い写真で申し訳ない
WIC-019A-AGBという商品だ。
52000円ほどで購入した。
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冬に備えるためにもヒーター付きのワインセラーを探していたのだが、そうなるとこれぐらいの価格帯が最低価格のようである。
庫内はプラスチック臭もなく、きちんと冷えるのでワインセラーとしては悪いものではなさそうだ。
湿度調節のために庫内最下段にはトレイが設置されており、そこに水を含ませたスポンジを置けるようになっている。
棚の配置に工夫をこらせば、すくなくともPartagas Shortsの50本入キャビネットが5~6個と25本入りのボックスが3~4つくらいは入りそうである。
しかし、ヒュミドールとしてはそのままでは使えなかった。
問題点は以下の通り。
問題点1 冷えすぎる
カタログでは、8~17℃までの温度設定ができると記されていた。
温度調節は弱・中・強があり、ボリュームつまみのようになっている。
最弱設定にすると、14度~18度ぐらいを示していることが多い。思ったよりも温度にゆらぎがある印象だ。14度は葉巻には少々低い温度なので困りものである。
温度調節は弱・中・強があり、ボリュームつまみのようになっている。
最弱設定にすると、14度~18度ぐらいを示していることが多い。思ったよりも温度にゆらぎがある印象だ。14度は葉巻には少々低い温度なので困りものである。
問題点2 湿度が安定しない
コンプレッサーが動いている時(冷却時)は湿度が50%台まで低下してしまう一方で、コンプレッサー停止時には湿度が75~80%まで上がってしまう。解決策
温度対策デジタル温度調節器を導入した(4500円ほど)。
INKBIRD ITC-308S NTC 5cm センサー を含む デジタル温度調節器 110V 1000W 二重のディスプレイ ご家庭での醸造、水槽、ペットの飼育、孵化、BBQ、育苗、地面の熱、ヒートポンプの一定の温度サイクル、発酵培養、発芽の加速、電気ラジエーター、オーブン等、様々な用途で使用
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怪しい感じの製品だったが、非常に良い買い物だった。
これを用いて、庫内を16度から18度に保てるようになった。
また、コンプレッサー起動に伴う湿度低下もかなり限定的になった。
注意して欲しいのは、コンセントがアース付きの三叉タイプになってるという点だ。
必要に応じて変換コネクタを使おう。
具体的な設定としては、庫内温度が18度になったらコンプレッサーの電源を入れるようにし、17度まで温度が下がったら電源がオフになるようにしている。
17度で電源オフにしても、最終的に庫内温度は16度近くまで下がる。
おそらく、コンプレッサーから出てくる冷気にタイムラグがあるのだろう。
温度センサーは下図の赤丸の部分に設置した。
設定のために開け閉めしていたので温度が高めに出ている
この部分から最初に温度が下がっていくように思える。
冷気を行き渡らせるためにも、多少空間を保ったほうがいいだろう。
また、青丸のところも温度が低めに出る。17度~18度の設定をしても15度くらいになってしまうので、基本的には置かないほうが良いだろう。
ただ、私は早めに吸いきってしまうであろうデイリーシガーを置いている。
湿度対策 その1(低湿度対策)
ジップロックやユニパックなどの密封バックを用いた。
密封バックは二重にして使っており、まずは葉巻のボックスのみを、そして2枚めのバックにはヒュミディパック(65%)を入れている。
コンプレッサー起動中は一時的(10分~15分ほど)に湿度が60%台前半になってしまうが、密封バッグに入れておけばバッグ内の湿度温度変化は限定的であった。
今の環境ではバッグ内の湿度は66%~68%ほどである。コンプレッサー起動中でも、湿度が65%を下回ることはなく、安定している。
ちなみに、密封バッグのプラスチック臭が気になる時は、脱臭炭を入れて3~4日間陰干しをすると良い。
湿度対策 その2(高湿度対策)
ヒュミディパックやヒュミディティビーズを使い庫内の湿度を69%~75%ほどにした。
一見、高湿度のように思えるが、コンプレッサーによる湿度低下を加味すると、このぐらいの湿度の方が密封バック内の湿度変化が少ないような気がするので、現状はこの設定にしている。
状況の変化に応じて調湿剤の量を変えていきたい。
今後の課題
夏の問題庫内温度を保つためにコンプレッサーの起動時間が伸びるかもしれない。
それは長時間の湿度低下をもたらすだろう。
冬の問題
ワインセラー内のヒーターが思うように起動しないかもしれない。
ミニセラミックヒーターなどを庫内に入れる必要があるだろう。
感想
5万円台のワインセラーをそのままヒュミドールにするのはやや手間がかかる。むしろ、費用対効果は悪いように思える。
もっと上位グレードのワインセラーを購入するか、エアコンをつけっぱなしにしておいたほうがいいだろう。
一方で、デジタル温度調節器には大きな可能性がある。
これを使えば安めの冷蔵庫をヒュミドール代わりにできるかもしれない。
なにか情報があったらぜひブログに書き込んでいただきたい。
今後やりたいこととか
季節の変化に応じて問題が発生したら記事にしたい。葉巻の温度管理はそこまで手をかけなくても良いという意見がある。
湿度のみ管理したものと温度・湿度管理したものを比較したいところだ。
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新たな環境作りは楽しみでもあり、チャレンジングでもありますね。
返信削除可能であれば温度にも気を配りたいと願っているので、今後の経過を楽しみにしています!
Seizzi
Seizziさま
削除コメントありがとうございます。
まさにそのとおりですね。今回も楽しく試行錯誤することができました!
現状は記事通りの構成で安定しております。
また、夏あたりに記事を書きたいところですね!
私はファニエル買いました。温度はデジタル表示で、あまり揺らぎもありません。http://sakura-wks.com/products/07_spec.html
返信削除庫内湿度は外気を吸排気しているため、部屋の湿度に影響するみたいで
やはり安定はしませんね。なのでジップロックは欠かせません。
試験的に「稚内珪藻土石」で湿度コントロールを試みています。
コメントありがとうございます!
削除ファニエルのワインセラーは温度にゆらぎがないのですか。
デンソーのものよりもヒュミドール向きですね。羨ましいものです。
とはいえ、湿度の問題は共通の課題としてあるようですね。
「稚内珪藻土石」というものは初めて耳にしました。
もし良い結果が出ましたらぜひご教示お願いいたします!
皆さん羨ましい限りであります。
返信削除葉巻に費やせる費用は少なく、18世紀に使われ始めたジャーで保存してる次第です。
と、言ってしまえば聞こえは良いですが、切立カメなのですが……。
(味噌とか梅干しとかに使うカメです)
温度変化を緩やかにするために、プチプチを巻き温度変化を緩やかに抑えてる次第です。
現在にも受け継がれる形で残っている保存方法で、一番安上がりなので、この方法でやってみることにしました。
(中に入っている葉巻が特別な物という事も否定できませんが。)
この方法で成功したならば、キンテロ・ブレバスを入るだけ入れて3-5年程放置してみたいと思っていますw
(ステマ臭いですが参考までに)
http://blogs.yahoo.co.jp/martini_saikoo/64318911.html
http://blogs.yahoo.co.jp/martini_saikoo/65182446.html
Puriscoもカメとプチプチでやっております。
匿名さんの稚内珪藻土は目からウロコが剥がれ落ちる思いでした。
調べた結果、湿度変化の呼応性が物凄い良いと書かれてありました。
しかし、珪藻土は幾許ながらカビの問題が有るとのことです。
稚内珪藻土に関しては、他の珪藻土と違うみたいですので、
他のものより信頼性は高いと思われます。
しかし、管理の難しさも有るのではないかと不安にかられます。
その後の湿度の行く末を是非聞いてみたい所存です。
稚内珪藻土に付いて記されたページを参考までに。
稚内珪藻土について(湿度特性も含めて)
http://www.wakkanai-keisoudo.com/product/keisoudo.html
http://tenomonogatari.jp/keisoudo/
http://natur-j.jp/grah.html
珪藻土のカビについて(珪藻土全般?の留意点……なのでしょうか?)
http://blog.livedoor.jp/okeichihousing/archives/51945156.html
https://www.facebook.com/hitoshi0417/posts/249294688539986
ヒュミドールは一定環境に置く事を念頭にしているため、
上記の事は留意する必要が無いと考えたいのですが……。
熟成が上手く行く事を祈っております。
P.S.
この保存方法にしてから、葉巻の表面に何か光る結晶状の物が出てきます。
これが、いいのか悪いのか判断できる方が居ましたらご教授の程お願いしますm(_ _)m
mamoruさん
削除コメントありがとうございます!
面白い工夫をなされていますね。
カメを使うというのもひとつの方法ですね。
温度変化を緩やかにしたいのでしたら、プチプチよりもアルミ製の断熱シートなどの方が適しているかもしれません。
稚内珪藻土のカビについては心配ですね。
匿名さんの試みの今後の経過が気になるところです。
結晶状のものはおそらくブルームなので心配無いと思われますよ。
稚内珪藻土のコメントした者です。
返信削除もともと稚内珪藻土に着目した経緯は安いヒュミドールの調湿器です。
幾つかスリットが入った金属製の丸いケース型の調湿器が付属されていますが、その中に珪藻土を使用しているものが有ったからです。
当初、ワインセラー内に精製水で湿らせた稚内珪藻土をトレーに入れて
様子を見ていましたが、ファニエルは庫内の空気を外気と循環する構造ですので、むしろ何もしないほうがかえって70%付近の湿度に安定しています。
最近はワインセラーを設置している部屋の湿度に気を使い稚内珪藻土に適度な
湿度になるように仕事をさせています。
稚内珪藻土は精製水で湿らせないで、庫内湿度の推移を見ながら量を増減するように使用したほうがむしろ良さそうな気がします。
しばらくデータ取りしてみますので、結果が出ましたらまたここでご報告いたしますね。
返信が遅れてしまって申し訳ありません!
削除なるほど…ファニエルはなかなか高性能なワインセラーのようですね。
庫内環境だけでなく、セラーを置く部屋まで管理するのは大変そうですが、良いデータが取れたらぜひご報告お願いいたします!