2024年9月20日金曜日

Rocky Patel Vintage 1992 Robusto

ロッキーパテル ビンテージ 1992 ロブスト
1本あたり2000円
5.5'" x 50
喫煙時間 54分
フラットカット


18:52
黒糖の甘さと干し草の味わい。
ゴーヤのような苦みが後味にあるのだが、甘さがあるからだろうか、そこまで嫌な感じはしない。

19:10
干し草、ミント、レザー。
ビターな喫煙感があるものの、なんともいえない旨味が好印象だ。

19:28
レザーや青草の苦みと旨味がせめぎ合っている。
今までに経験したことのない喫味だ。

19:46
旨味もあるが苦いので残り5cmほどで終える。

総評 B-
序盤は黒糖の甘さが目立った。
最初から最後まで苦さがあるのだが、序盤はまだ軽い苦みのため比較的吸いやすかった。
中盤は草っぽさとレザー感が味わいの中心。
甘さはないが旨味がありそれなりに楽しめた。
終盤は苦みが強まり舌がしびれてしまったため早めに終えた。

強い旨味と強い苦みが共存する1本だった。
良くも悪くも個性が際立っているため、好きな人にはたまらない喫煙感かもしれない。

2024年9月17日火曜日

Bolivar Royal Coronas 吸い比べ

5年ほど前にBolivar Royal Coronasのチュボスありとなしを購入したので3種類の葉巻それぞれの味の違いについて簡単にレビューする。


チュボスは、パラフィルムを巻いて保管したものと、パラフィルムなしのものを準備した。(写真参照)


出入りする空気の違いだろうか、パラフィルムありはフレッシュで力強い味わい。一方でパラフィルムなしは円熟した上品な味わいだった。
チュボスなしはより一層味わいが穏やかになっていた。ただそれは、葉巻の持つ個性を壊しているわけではない。持ち味を活かしながらマイルドさと旨味を加えているような感じと言えばいいだろうか。

パラフィルムありは甘さやフレーバーが強く出ており、なしは旨味がじわりじわりとやってくるような印象を受けた。チュボスなしはチュボスあり(パラフィルムなし)と第一印象が近かった。

それぞれに明らかな優劣はなく、その時の気分で吸い分けていけばいいだろう。

同じビトラでもチュボスがあるものと無いものがあり不思議に思っていたが、今回の試みでチュボスの意義について知ることができた。
チュボスを購入したのならぜひ皆様にも試してほしい体験だ。

以下に簡単なレビューを記載しているので興味のある方は参照していただきたい。

パラフィルムありチュボス

19:07
ウッドやはちみつの甘さ、後味はレザー・ホワイトペッパー。
ややボディが強いが嫌な感じなく吸える。

19:27
きのこ系の旨味とウッドの味わい。
甘みが落ち着き、旨味中心の喫煙感となる。

19:38
花の蜜のような甘さが現れる。
ウッドの旨味と相まっておいしい。

19:50
ウッドに加えて灰っぽい味わいが出てきた。
ややビターな感じにシフトしている。

20:11
渋さが出てきたので残り3cmほどで終える。

総評A
序盤は強い甘みでスタート。
ピリッとしたホワイトペッパーや強めのボディがあり、フレッシュな印象を受けた。
中盤はきのことウッドが混じった旨味、そして花の蜜のような甘さ。
終盤は甘さが減じてビターな喫煙感となったが、旨味は十分だった。

パラフィルムなしチュボス

20:17
柔らかでまろやかなウッド。
甘さは少なく旨味優位。
喉や鼻にくるキック感がパラフィルムありより少ない。

20:32
ウッドの甘みと品の良いハーブ、青草っぽさが出てきた。

20:48
徐々に強まる旨味が心地よい。

20:57
ウッドとハーブの甘さが強まる。
継続している旨味と相まって素晴らしい。

21:22
ウッドからきのこの旨味にシフト。
品の良いお吸い物を彷彿とさせる。

21:35
熱くなってきたので残り1.5cmほどで終える。
最後まで雑味なく楽しめた。

総評 A
序盤は品の良いウッドの旨味。
煙のまろやかさがフィルムありとは明らかに違って驚いた。
中盤はハーブや青草っぽさが現れ、それが甘みと相まって心地よいハーモニーを感じさせた。
終盤はウッドからきのこの旨味へと変化し最後まで雑味なく経過した。

チュボスなし

23:05
穏やかなウッド、花の蜜の甘さ。
わずかにチョークやレザー感。
甘さも旨さも控えめだが不思議とおいしい。

23:32
ウッドとチョークの穏やかな喫煙感が続く。

23:44
焼き芋ような甘さがじんわり現れてきた。
ナッツっぽい味わいもあり、どこかクリーミーな印象も受ける。

0:04
クリーミーな旨味を伴ったコーヒーだ。
ナッティさもあり素晴らしい。

0:16
熱くなってきたので残り1.5cmで終える。

総評 A+
序盤はかなり穏やかなウッドと花の蜜。
チュボスありと比べると薄味だったとも言えるが、不思議と嫌な感じはしなかった。
中盤もウッド系の穏やかな喫煙感が続く。
ただ単調なのではなく段々と味わいが花開いていく予感をさせるような味わいだった。
終盤から焼き芋の甘さとナッツ、クリーミーさが現れてた。
これが終わりに近づくにつれてどんどん大胆に大きくなっていったのが印象的だ。とても好みの味で素晴らしかった。

2024年9月13日金曜日

Gerard Private Blend 444

ジェラール プライベート ブレンド 444
1本あたり2100円
4.9'" x 50
喫煙時間 1時間9分
フラットカット
いただきもの


15:53
柔らかで甘いウッド。わずかに酸味を伴っている。
ボディが軽いのでついつい深く吸い込んでしまう。

16:09
ボディがわずかに重くなり、渋みが増した。
ほんの少しの甘さが口に残る。

16:28
蜜のような甘さと栗皮の渋みが均衡している。
一方であまり旨味はない。

16:50
終盤に差し掛かっているがボディはやや軽め。
草木を思わせる酸味とレザーの渋み、旨味がある。

16:55
ミントの爽やかさと栗っぽい旨味がでる。
中々においしい。

17:02
ビター感が増したので残り3cmほどで終える。

総評 B+

序盤は軽やかな吸い口と甘いウッドが好印象だった。
中盤は栗皮やレザーの渋みが強く、甘さや旨さが見いだせなかった。
終盤はミント感と栗の旨味が現れ楽しく喫煙できた。

味わいは尻上がりによくなっていったが、全体を通してもう少しわかりやすい旨味があるとよかった。
ジェラールには他にもプライベーブランドの葉巻があるが、中々箱買いしにくいので小ロットで購入できるようにしていただけるとありがたい。

2024年9月7日土曜日

Trinidad Media Luna (MAR NOV 19)

トリニダッド メディア ルナ (2019年11月製造)
1本あたり約7000円
4.5'" x 50
喫煙時間 1時間20分
フラットカット
The hagueにて入手


19:40
一口目から非常に甘い。そして旨い。
和菓子のように穏やかでしっかりとした奥行きのある味わいだ。

20:00
鮮烈な甘さは一旦落ち着き、穏やかなウッドの旨さがじんわりやってくる。
ピリッとした黒胡椒のフレーバーが良いアクセントだ。

20:19
ウッドとレザーの味わい。
甘さはかなり減じたが、雑味はなく、旨味だけを楽しむことができる。

20:34
ほんのりレザーの渋さが出てきた。
同時に栗やサツマイモのような旨味と甘さも強まる。

20:50
再び序盤のような甘さが現れる。
ボディはやや重めでも甘さと旨さがそれを包み込むため嫌な感じがない。

21:00
熱いので残り2cmほどで終了。
最後まで味わいは崩れなかった。

総評 A
最初の一吸いから驚きの味わいだった。
十分な甘さと旨さから恍惚を覚えてしまったほどだ。

中盤に向かうにつれて和菓子の様な甘さ、奥深さからウッド系の味わいへとシフトしていった。
序盤に比べるとややビターな印象もあったが、嫌な感じは全くなく、ウッドや栗系の淡い甘さと旨味が楽しませてくれた。

終盤、ボディがやや重くなった頃合いに再び和菓子の甘さがやってきた。
熱くなってきたので早めに切り上げてしまったが正直なところ最後の1cmほどまで吸っても問題なく楽しめる1本だろう。

やはりTrinidadは素晴らしい。
近年の値上がりで頭が痛いがそれでも手に入れたいと思わせるものがある。

2024年9月3日火曜日

Brick House Robusto Maduro

ブリックハウス ロブスト マデューロ
1本あたり約1060円
5.0'" x 54
喫煙時間 1時間38分
フラットカット
近所のタバコ屋にて入手


20:59
穀物のあまさが先立つ。
刺激感のある煙。
すこし酸味がある。

21:16
木の皮を燻したような香ばしさとキノコの旨味
煙のボディが重く、粗くワイルドな印象。

21:37
ボディがややおちついてきた
穀物の酸味とウッドの旨味が味の中心。

22:07
ウッドの旨味と軽い苦みが続く
たまに胡麻のような風味がある

22:37
終盤にかけてウッドの旨さが強まった。
熱くなってきたので残り1.5cmほどで終える。

総評 B+
序盤は穀物系の味わいだったが徐々にウッド系に変化していった。

中盤まではどうしても旨さが足りず、味わいに奥行きがなかった。
それに比べてボディの重さがあり、旨さと重さのミスマッチが起きている印象。

しかし終盤は調和の取れた重さとウッドの旨味があり満足できる喫煙感だった。
値段を考えると十分良い葉巻だろう。