2024年11月15日金曜日

Aroma de Nica 505

アロマデニカ 505
1本あたり1000円
5.0'" x 50
喫煙時間 43分
フラットカット


17:30
おがくず、クリーム、ナッツ、ホワイトペッパー、火薬。
やや煙が辛い。

17:41
ブドウ皮、青草、ナッツ。
ナッツの甘さはおいしいのだが、渋めのテイストが混じり甘さを打ち消してしまっている。

17:57
クリーミーなナッツの味わいが大きく出ている。
後味はウッド、ブドウ皮、ホワイトペッパー。

18:13
ナッツ、リコリス。
すこし味わいが崩れてきたので残り3cmほどで終える。

総評 B
序盤からナッツの味わいが印象的だった。
最初は塩辛い煙だったが、徐々に改善していった。
中盤は甘いナッツとビターな青草やブドウ皮の味わいだった。
渋みが多く、甘さをうまく楽しめなかった。
終盤からはクリーミーなナッツが強く出てきた。
味わいの良い時間帯は短かったが、この葉巻のポテンシャルの高さを感じさせられた。

価格を考えればよくできている1本だ。
デイリーシガーとして楽しんでいる人がいるのも頷ける。

2024年11月10日日曜日

el Bosque Robusto

エル・ボスケ ロブスト
1本あたり1700円
4.37'" x 50
喫煙時間 48分
フラットカット


21:00
旨味を伴うウッド、花の蜜、生姜。
穏やかな旨味が好印象だ。

21:18
ウッド、マロンクリーム、土。
苦味や酸味などネガティブな味わいが一切ない。

21:32
土、ミント、オイルレザー。
わずかに酸味が出てきた。

21:48
熱くなってきたので残り3cmほどで終える。

総評 B++
序盤はウッドの旨味が目立った。
華やかな喫煙感が印象的だった。
中盤は栗系の味わい。
クリーミーさが良く出ていた。
終盤はややビターな土の味わい。
ほんの少しだが酸味が出て味わいが乱れてしまった。

大きな雑味がないため、穏やかな旨味を最後までしっかり楽しめた。
一方で目の覚めるような爆発力が無かったのでこの評価とした。
CubanCigar.jpのオリジナル葉巻の中で最も好みだった1本。

2024年11月4日月曜日

Arturo Fuente Hemingway Short Story

アルトゥーロ フエンテ ヘミングウェイ ショートストーリー
1本あたり約2200円
4.0'" x 42
喫煙時間 35分
フラットカット


20:20
落花生の風味、黒胡椒、ミント、オイルレザー。
見た目の太さ・長さに反してボディが強めだ。

20:30
ドライな栗皮、煙が少し辛い。

20:35
ナッツ系の甘みが出てきた。後味はミント、ブラックペッパー。

20:46
森林浴をしているかのような青っぽさ。
そこにナッツの旨味と甘みが下支えしている。
予想外においしい。

20:49
青臭さが減ってナッツの味わいにフォーカスが移る。

20:55
熱くなってきたので残り1.5cmほどで終える。

総評 B+
前半は落花生を彷彿とさせるナッツの風味と強いミントが印象的だった。
ハバノスとは喫味が全く異なっており面白かった。
後半は青草やミント系の味わいが減じて、ナッツの旨味と甘味を純粋に楽しめた。

喫煙時間は短いが、ストロングな喫煙感であり満足感を得られた。
こってりした食事の後に吸うと良さそうだ。

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2024年10月27日日曜日

Tatuaje La Mission 1959

タトゥアヘ ラミッション 1959
1本あたり2100円
4.75'" x 52
喫煙時間 45分
フラットカット


20:18
オーク樽、ブドウ、チョーク、ホワイトペッパー。
ビターなウッド感に何とも言えない旨味が伴っている。

20:30
ブドウ、黒糖、焦げたウッド。
フルーティな甘みが増してきた。

20:40
ブドウとウッドが混ざったフレーバー。
甘みと旨味がよい。
後味はホワイトペッパー。

20:54
ボディが重くなり吸いごたえが増す。
味わい自体はそこまで変化がない。

21:03
熱いので残り1.5cmほどで終える。
最後まで雑味はなかった。

総評 A-
序盤はビターなウッド系の味わいから始まった。
甘さはないが旨味があり期待の持てるスタートだった。
中盤からブドウ系の甘みや黒糖の味わいが現れ、ウッドの旨味とうまくマッチしていた。
終盤も大きな変化なく推移し、ウッドの旨味とフルーティな甘みの組み合わせを楽しめた。

フルーティーな甘みをメインに感じられた珍しい一本だった。

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2024年10月19日土曜日

AJ Fernandez Enclave Connecticut Robusto

AJ フェルナンデス エンクラーベ コネチカット ロブスト
1本あたり2000円
5.0'" x 52
喫煙時間 47分
フラットカット


22:30
甘いヘーゼルナッツが口いっぱいに広がる。
わずかにチョークとホワイトペッパーの後味。

22:40
酸味のあるウッドが出てナッツ感はやや後退する。

22:44
時折甘いナッツが顔を出す。
後味はチョーク、おがくず。

22:59
穏やかなウッドとナッツが行き来する。

23:11
ミントが味わいに加わる。
強い旨味はないが穏やかな喫味だ。

23:17
ミント感が強くなりすぎてきたので残り3cmほどで終える。

総評 B+
序盤は甘さのあるナッツからスタートした。
かなりの甘さで期待が持てたのだが、ドライなナッツ感にシフトしていってしまった。
中盤はナッツとウッド。時折甘さが強まったが、基本的にはややドライ目な喫煙感だった。
終盤はミントが加わり複雑な味わいとなった。徐々にミント感が強まりすぎてしまったのが残念だ。

雑味も少なく好印象であったが、旨味がもっと欲しかった。
値段を考えれば悪くない一本だろう。

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2024年10月16日水曜日

Clandestinos Natural Prohibidos

クランデスティノス ナチュラル プロイビドス
1本あたり2100円
5.0'" x 50
喫煙時間 37分
フラットカット


18:15
オイリーなウッド、土。
塩辛い煙だ。

18:29
ローズウォーターの味わいが加わる。
ビターな喫味で吸いにくい。

18:42
渋めだった喫煙感がやや改善してきた。
全体的な味わいに大きな変化はない。

18:52
味わいに改善がないので残り4cmほどで終える。

総評 C
オイリーなウッドと土の渋めな喫煙感が主体。
時折花のような香りもしたが、甘さや旨味といった好感の持てる風味は出てこなかった。
渋さは徐々に改善していったのだが、全体を通して味わいの変化が少なかった。
良いところを見つけられなかったのが残念だ。

2024年10月13日日曜日

Padron 1964 Anniversary Series Exclusivo Maduro

パドロン 1964 アニバーサリーシリーズ エクスクルーシブ マデューロ
1本あたり4100円
5.5'" x 50
喫煙時間 1時間
フラットカット


17:35
黒糖、ミント、チョーク。
強めのボディだ。

17:50
オイリーなレザー。
苦みが出てきて甘さが感じられなくなる。

17:58
苦みがやや軽くなった。
ミント、チョークの地味めな喫煙感だ。
わずかにリコリスを感じる。

18:06
黒糖、土、リコリス。
ここにきてウッド系の旨味が出てきた。

18:23
コーヒー、土、ミント。
甘みのあるコーヒーが前面に出て大分味わいが良くなってきた。

18:28
チョコレートっぽさも出てきた。
断続的な喫味の変化が楽しい。

18:35
やや熱いので残り3cmほどで終える。

総評 B+
序盤は黒糖の甘さから始まった。
しかし、すぐに苦みが出てきてしまい少し退屈な時間帯が続いた。
中盤は黒糖や土、コーヒー。
ウッド系の旨味が味わいをうまくまとめていた
終盤は甘めのコーヒーやチョコレート系の喫味の押し引きを楽しめた。

変化も多く良い葉巻ではあると思うが、渋めの時間帯がやや長かったのが残念だ。

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2024年10月11日金曜日

E.P.Carrillo Pledge Prequel

E.P.カリージョ プレッジ プレクエル
1本あたり4300円
5.0'" x 50
喫煙時間 54分
フラットカット


19:24
酸味のある浅煎りのコーヒー、ウッド、マッシュルームの旨味。
味わいはシンプルなのだが、よだれの出る旨味の強さだ。

19:44
コーヒーと酸味あるウッド。後味にホワイトペッパーがやってきた。
きのこ系の旨味が心地よい。

20:02
土っぽさとコーヒー感が強い。
フルボディな喫煙感だ。

20:20
終盤になるがきのこの旨味が変わらず続く。
ボディが強いので残り3cmほどで終える。

総評 A-
序盤から強いマッシュルームの旨味が目立った。
それを引き立てるようにコーヒーとウッド、ホワイトペッパーが立ち現れた。
中盤も強い旨味は持続した。
コーヒー感が強まり土っぽいニュアンスに変化していた。
終盤はボディが強く少々自分には合わなかったが、それでも十分な旨味があった。

多彩な味わいの変化はないものの、シンプルに旨味が強かった。
Cigar Aficionadoで高得点を取るのも頷ける。

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2024年10月8日火曜日

Compas Robusto

コンパス ロブスト
1本あたり1900円
4.3'" x 50
喫煙時間 50分
フラットカット


21:53
コーヒー、カカオ、ナッツ、ウッド。
ウッド系の甘さがおいしい。

22:11
コーヒー、ウッド、ホワイトペッパー、リコリス。
甘さ軽さはそのまま。それに加え青草っぽさが出てきてスパイシーな喫煙感となる。

22:28
ホワイトペッパーとリコリスが強まる。
サイズの割に燃え進むのが早い。
終盤だが雑味はほとんどなく好印象。

22:33
まだまだ吸えるが熱いので残り1.5cmほどで終える。

総評 B
序盤はウッドやコーヒーのほどよい甘さを楽しめた。
カカオやナッツなども混ざり合い印象の良いスタートだった。
中盤からはスパイシーな青さが現れそれが強まっていった。
終盤はホワイトペッパーとリコリスの風味が強くウッドやコーヒーと言った序盤の味わいがほとんど感じられなかったのがやや残念だった。

全体を通して強い旨味があるわけではないが、やさしいボディと雑味の少なさが見事だった。
穏やかな味わいが好きならばデイリーシガーにいいかもしれない。

2024年10月7日月曜日

Trinidad Topes (TLU NOV 19)

トリニダッド トペス (2019年11月製造)
1本あたり約10000円
5.0'" x 56
喫煙時間 1時間23分
フラットカット


18:14
焼き芋や栗のようなねっとりとした甘さがいきなりやってくる。
後味にきのこの風味、ホワイトペッパー、レザー。
旨味は十分だ。

18:32
濃厚な甘さが隠れて、レザーや灰を連想させる味わいに。
きのこの旨味がある。

18:49
ホワイトペッパーやミントのような清涼感とビターなレザー感、そして濃厚な甘さが共存している。
複雑な味わいだ。

19:06
チョコレートのような甘さと旨さに変化した。
後味は白胡椒のピリッとした爽やかさんがある。

19:29
チョコレートとミント感、ウッドやレザー。
終盤だがまったく雑味はない。

19:37
熱くなってきたので残り2cmほどで終える。
最後まで美味しかった。

総評 A
序盤は芋系のほっくりとした甘さと旨さがメインにあり、後味にきのこ・白胡椒・レザーなどの複雑な味わいが続いた。
中盤は少しの間ビターな時間帯があったが、そこから芋系の甘さが復活した。
終盤はチョコレートの甘さが素晴らしく、ミント系の清涼感が味わいに奥行きを出した。
経時的な味わいの変化が素晴らしかった。
間違いなくおすすめできる一本。

2024年10月1日火曜日

Cusano Bundle Selection Robusto

クザーノ バンドルセレクション ロブスト
1本あたり900円
4.8'" x 50
喫煙時間 53分
フラットカット


21:44
甘く上品な小麦の味わい。
ほんの少しだけレザー系の酸味がある。

21:57
レザーの酸味が強まり、若干の苦みも伴うようになった。
背景には小麦の旨味があるのだが、レザー感でうまく味わえない。

22:02
穀物系の旨味が増してきた。
こうなるとレザーの渋さもよいアクセントになる。

22:13
旨味が穀物からウッドへシフトした。
レザーの渋さはあまり変わらない。
ボディが段々重くなり吸いごたえが増す。

22:25
ウッドと小麦の味わいが揺れ動く。
渋みはなくなり、土やコーヒーの後味が全体を引き締める。

22:37
力強いホワイトペッパーとわずかにウッド。清涼感だけでなくちょっとした甘さもある。
ボディが強くふらつきそうなので残り3cmほどで早めに切り上げる。

総評 B+
序盤は小麦とレザー。少し味わいが乱れる時間帯もあったが、スタート時の味わいは900円の葉巻とは思えないほど上質だった。
中盤は穀物系の旨味とウッド、後味は渋めなレザーだった。
穀物とウッドの変化が吸っている者を飽きさせなかった。
終盤はホワイトペッパーやミント系の爽やかな喫煙感。
ややボディが強かったが許容範囲内だろう。

常時うまい訳では無いが、時折目の覚めるような味わいを楽しめた。
価格ゆえに個体差も大きいかもしれないが、デイリーシガーを探しているのなら試してみても面白い一本だろう。

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2024年9月29日日曜日

Concordia Robusto

コンコルディア ロブスト
1本あたり2100円
4.3'" x 50
喫煙時間 1時間5分
フラットカット


15:59
クリーミーなナッツとウッドからスタート。
後味はホワイトペッパー。

16:10
前述したナッティな風味に土っぽさとオイルレザーが加わる。

16:18
ナッツ感が強まりまろやかな喫味へと変化。

16:34
ナッティな風味が続く。
ペッパー感が減じて来ておりダイレクトにナッツの旨味と甘みを楽しめる。

16:52
ややスパイシーなミントが出てきた。
終盤だがボディはそこまで重くない。

17:04
熱くなってきたので残り2cmほどで終える。

総評 B+
前半はナッツとウッド、そしてスパイシーなペッパーから始まった。
土っぽさやレザー感もあり、ややビターな喫味だった。
中盤はナッツ感が強まりライトで甘めな喫味へとシフトした。
終盤からよりナッツが強まり、それに上乗せされたスパイス感の強弱を楽しめた。

終始続いたクリーミーなナッツ感に好感が持てた。
ハバノスに似ているわけではないが、デイリーシガーとして楽しむ分には丁度いい一本だ。

2024年9月28日土曜日

Trinidad Esmeralda(MTS NOV 19)

トリニダッド エスメラルダ(2019年11月生産)
1本あたり約10000円
5.7'" x 53
喫煙時間 1時間11分
フラットカット

22:00
穏やかな旨味とともに香ばしいトーストが口いっぱいに広がる。
後味はミントやホワイトペッパーを感じさせる。
最初からどっしりとしたボディだ。

22:20
ほどほどの旨味が続いている。
軽めのレザー・栗皮の渋さに土っぽさが加わっている。
清涼感のある後味は変わらない。

22:39
青草と栗皮の渋さが味わいの中心。
程よい渋みと穀物っぽい旨味が続く。

23:02
ボディが重くなってきた。
渋めの青草とオイルレザー。
地味な喫煙感だが飽きが来るわけではない。

23:11
少しふらついてきたので残り3cmほどで終える。

総評 B
序盤は程よい旨味のある香ばしい穀物。
ミントやペッパーの爽やかな後味がやや強かった。
中盤は草っぽさと渋さが中心。
華やかさはないが質実剛健とした渋みと旨味が印象的だった。
終盤はボディが強く、早めに切り上げてしまった。

Trinidadらしさが感じられず、まだまだ熟成の余地があるように思えた。
こうした楽しみも葉巻の面白いところだろう。

2024年9月25日水曜日

Rocky Patel Vintage 1999 Connecticut

ロッキーパテル ビンテージ 1999 コネチカット
1本あたり2000円
5.5'" x 50
喫煙時間 1時間8分
フラットカット


17:04
軽やかな小麦の甘さ。雑味はない。
ドローがかなりよく軽く吸っても勢いよく煙が入ってくる。

17:19
軽い味わいが続く。
旨味がなくやや単調な喫煙感だ。

17:32
レザーの風味。ボディがやや重めにシフトしてきた。
旨味はない。

17:51
青草とレザーの味わい。
ほんの少しだけウッド系の旨味を見いだせる。

18:12
やや渋さが出てきた。
味わいに改善がなさそうなので残り4.5cmほどで終える。

総評 C
序盤は小麦のシンプルな味わいだった。
かなり淡白なビスケット味と言ってもいいかもしれない。
雑味や旨味はなく単一な味わいが続いた。

中盤はボディが重めになるのみで味わいの主体は変化なかった。

終盤から青草やレザーが現れ、時折ウッドの旨味があった。

基本的に味わいの変化がなく単調だった。
奥行きを感じさせるような旨味などはほとんどない。
この値段だとやや期待外れか。

2024年9月20日金曜日

Rocky Patel Vintage 1992 Robusto

ロッキーパテル ビンテージ 1992 ロブスト
1本あたり2000円
5.5'" x 50
喫煙時間 54分
フラットカット


18:52
黒糖の甘さと干し草の味わい。
ゴーヤのような苦みが後味にあるのだが、甘さがあるからだろうか、そこまで嫌な感じはしない。

19:10
干し草、ミント、レザー。
ビターな喫煙感があるものの、なんともいえない旨味が好印象だ。

19:28
レザーや青草の苦みと旨味がせめぎ合っている。
今までに経験したことのない喫味だ。

19:46
旨味もあるが苦いので残り5cmほどで終える。

総評 B-
序盤は黒糖の甘さが目立った。
最初から最後まで苦さがあるのだが、序盤はまだ軽い苦みのため比較的吸いやすかった。
中盤は草っぽさとレザー感が味わいの中心。
甘さはないが旨味がありそれなりに楽しめた。
終盤は苦みが強まり舌がしびれてしまったため早めに終えた。

強い旨味と強い苦みが共存する1本だった。
良くも悪くも個性が際立っているため、好きな人にはたまらない喫煙感かもしれない。

2024年9月17日火曜日

Bolivar Royal Coronas 吸い比べ

5年ほど前にBolivar Royal Coronasのチュボスありとなしを購入したので3種類の葉巻それぞれの味の違いについて簡単にレビューする。


チュボスは、パラフィルムを巻いて保管したものと、パラフィルムなしのものを準備した。(写真参照)


出入りする空気の違いだろうか、パラフィルムありはフレッシュで力強い味わい。一方でパラフィルムなしは円熟した上品な味わいだった。
チュボスなしはより一層味わいが穏やかになっていた。ただそれは、葉巻の持つ個性を壊しているわけではない。持ち味を活かしながらマイルドさと旨味を加えているような感じと言えばいいだろうか。

パラフィルムありは甘さやフレーバーが強く出ており、なしは旨味がじわりじわりとやってくるような印象を受けた。チュボスなしはチュボスあり(パラフィルムなし)と第一印象が近かった。

それぞれに明らかな優劣はなく、その時の気分で吸い分けていけばいいだろう。

同じビトラでもチュボスがあるものと無いものがあり不思議に思っていたが、今回の試みでチュボスの意義について知ることができた。
チュボスを購入したのならぜひ皆様にも試してほしい体験だ。

以下に簡単なレビューを記載しているので興味のある方は参照していただきたい。

パラフィルムありチュボス

19:07
ウッドやはちみつの甘さ、後味はレザー・ホワイトペッパー。
ややボディが強いが嫌な感じなく吸える。

19:27
きのこ系の旨味とウッドの味わい。
甘みが落ち着き、旨味中心の喫煙感となる。

19:38
花の蜜のような甘さが現れる。
ウッドの旨味と相まっておいしい。

19:50
ウッドに加えて灰っぽい味わいが出てきた。
ややビターな感じにシフトしている。

20:11
渋さが出てきたので残り3cmほどで終える。

総評A
序盤は強い甘みでスタート。
ピリッとしたホワイトペッパーや強めのボディがあり、フレッシュな印象を受けた。
中盤はきのことウッドが混じった旨味、そして花の蜜のような甘さ。
終盤は甘さが減じてビターな喫煙感となったが、旨味は十分だった。

パラフィルムなしチュボス

20:17
柔らかでまろやかなウッド。
甘さは少なく旨味優位。
喉や鼻にくるキック感がパラフィルムありより少ない。

20:32
ウッドの甘みと品の良いハーブ、青草っぽさが出てきた。

20:48
徐々に強まる旨味が心地よい。

20:57
ウッドとハーブの甘さが強まる。
継続している旨味と相まって素晴らしい。

21:22
ウッドからきのこの旨味にシフト。
品の良いお吸い物を彷彿とさせる。

21:35
熱くなってきたので残り1.5cmほどで終える。
最後まで雑味なく楽しめた。

総評 A
序盤は品の良いウッドの旨味。
煙のまろやかさがフィルムありとは明らかに違って驚いた。
中盤はハーブや青草っぽさが現れ、それが甘みと相まって心地よいハーモニーを感じさせた。
終盤はウッドからきのこの旨味へと変化し最後まで雑味なく経過した。

チュボスなし

23:05
穏やかなウッド、花の蜜の甘さ。
わずかにチョークやレザー感。
甘さも旨さも控えめだが不思議とおいしい。

23:32
ウッドとチョークの穏やかな喫煙感が続く。

23:44
焼き芋ような甘さがじんわり現れてきた。
ナッツっぽい味わいもあり、どこかクリーミーな印象も受ける。

0:04
クリーミーな旨味を伴ったコーヒーだ。
ナッティさもあり素晴らしい。

0:16
熱くなってきたので残り1.5cmで終える。

総評 A+
序盤はかなり穏やかなウッドと花の蜜。
チュボスありと比べると薄味だったとも言えるが、不思議と嫌な感じはしなかった。
中盤もウッド系の穏やかな喫煙感が続く。
ただ単調なのではなく段々と味わいが花開いていく予感をさせるような味わいだった。
終盤から焼き芋の甘さとナッツ、クリーミーさが現れてた。
これが終わりに近づくにつれてどんどん大胆に大きくなっていったのが印象的だ。とても好みの味で素晴らしかった。

2024年9月13日金曜日

Gerard Private Blend 444

ジェラール プライベート ブレンド 444
1本あたり2100円
4.9'" x 50
喫煙時間 1時間9分
フラットカット
いただきもの


15:53
柔らかで甘いウッド。わずかに酸味を伴っている。
ボディが軽いのでついつい深く吸い込んでしまう。

16:09
ボディがわずかに重くなり、渋みが増した。
ほんの少しの甘さが口に残る。

16:28
蜜のような甘さと栗皮の渋みが均衡している。
一方であまり旨味はない。

16:50
終盤に差し掛かっているがボディはやや軽め。
草木を思わせる酸味とレザーの渋み、旨味がある。

16:55
ミントの爽やかさと栗っぽい旨味がでる。
中々においしい。

17:02
ビター感が増したので残り3cmほどで終える。

総評 B+

序盤は軽やかな吸い口と甘いウッドが好印象だった。
中盤は栗皮やレザーの渋みが強く、甘さや旨さが見いだせなかった。
終盤はミント感と栗の旨味が現れ楽しく喫煙できた。

味わいは尻上がりによくなっていったが、全体を通してもう少しわかりやすい旨味があるとよかった。
ジェラールには他にもプライベーブランドの葉巻があるが、中々箱買いしにくいので小ロットで購入できるようにしていただけるとありがたい。

2024年9月7日土曜日

Trinidad Media Luna (MAR NOV 19)

トリニダッド メディア ルナ (2019年11月製造)
1本あたり約7000円
4.5'" x 50
喫煙時間 1時間20分
フラットカット
The hagueにて入手


19:40
一口目から非常に甘い。そして旨い。
和菓子のように穏やかでしっかりとした奥行きのある味わいだ。

20:00
鮮烈な甘さは一旦落ち着き、穏やかなウッドの旨さがじんわりやってくる。
ピリッとした黒胡椒のフレーバーが良いアクセントだ。

20:19
ウッドとレザーの味わい。
甘さはかなり減じたが、雑味はなく、旨味だけを楽しむことができる。

20:34
ほんのりレザーの渋さが出てきた。
同時に栗やサツマイモのような旨味と甘さも強まる。

20:50
再び序盤のような甘さが現れる。
ボディはやや重めでも甘さと旨さがそれを包み込むため嫌な感じがない。

21:00
熱いので残り2cmほどで終了。
最後まで味わいは崩れなかった。

総評 A
最初の一吸いから驚きの味わいだった。
十分な甘さと旨さから恍惚を覚えてしまったほどだ。

中盤に向かうにつれて和菓子の様な甘さ、奥深さからウッド系の味わいへとシフトしていった。
序盤に比べるとややビターな印象もあったが、嫌な感じは全くなく、ウッドや栗系の淡い甘さと旨味が楽しませてくれた。

終盤、ボディがやや重くなった頃合いに再び和菓子の甘さがやってきた。
熱くなってきたので早めに切り上げてしまったが正直なところ最後の1cmほどまで吸っても問題なく楽しめる1本だろう。

やはりTrinidadは素晴らしい。
近年の値上がりで頭が痛いがそれでも手に入れたいと思わせるものがある。

2024年9月3日火曜日

Brick House Robusto Maduro

ブリックハウス ロブスト マデューロ
1本あたり約1060円
5.0'" x 54
喫煙時間 1時間38分
フラットカット
近所のタバコ屋にて入手


20:59
穀物のあまさが先立つ。
刺激感のある煙。
すこし酸味がある。

21:16
木の皮を燻したような香ばしさとキノコの旨味
煙のボディが重く、粗くワイルドな印象。

21:37
ボディがややおちついてきた
穀物の酸味とウッドの旨味が味の中心。

22:07
ウッドの旨味と軽い苦みが続く
たまに胡麻のような風味がある

22:37
終盤にかけてウッドの旨さが強まった。
熱くなってきたので残り1.5cmほどで終える。

総評 B+
序盤は穀物系の味わいだったが徐々にウッド系に変化していった。

中盤まではどうしても旨さが足りず、味わいに奥行きがなかった。
それに比べてボディの重さがあり、旨さと重さのミスマッチが起きている印象。

しかし終盤は調和の取れた重さとウッドの旨味があり満足できる喫煙感だった。
値段を考えると十分良い葉巻だろう。