熟成の際にフィルムを付けたままにするかどうかは、議論を呼んでいる。
今回は、Tabaqueria de Filipinas Flor de Filipinas Half Coronas Standardを使って、どちらがうまいのかを試してみた。
熟成期間は10日
また日を置いて同条件で実験をする予定だ。
○Flor de Filipinas Half Coronas Standard フィルム有り Vカット
03:34
ボディが重い
仄かな紅茶感があるが、苦味がやや強い
03:39
ボディはそのまま
苦味が弱まり、コクが出てきた。
03:45
苦味が再び現れ、同時に強めの紅茶感も現れる。
濃い目ストレートティーのようなイメージだ。
03:53
紅茶風味の苦味が先行するのだが、そのあとに甘みが現れた。
濃厚な黒蜜のような甘みだ。
苦味と甘味の共演はなかなかわるくない。
03:59
スパイシー感が現れる。
苦味とスパイシー感、そして甘みは悪い組み合わせではないのだが、完璧なハーモニーとはいえない。
04:05
雑味が強まったので1.5cmほどで終了
※吸いさしをミニパイプで吸ってみると存在感が薄まり、あまりうまくない。
○Flor de Filipinas Half Coronas Standard フィルム無し Vカット
03:33
ボディは軽く
薄めの紅茶のような味わい。
ややほのかな甘味がある。
03:36
ボディがやや重くなる
紅茶感はあるが、甘みから苦味に転じる。
03:43
紅茶感が弱まり、ボディが強まる。
苦味が場を支配しつつある。
03:51
しょうじきまずい。
旨味のない苦味が大勢を占める。
03:56
草を燃やしたような苦味のなかに、僅かな甘みを感じる。
しかし、苦味に打ち消されてしまう。
04:01
嫌な苦味ではなくなり、ややスパイシーさを伴い濃い紅茶のような風味になる。
甘みも僅かだが増した。
04:05
雑味が強まり、熱くなってきたので2cmほどで終了。
※吸いさしをミニパイプで吸ってみるとスパイシーだが意外に甘みが前面にでてうまかった。
変な服で申し訳ない
○考察
10日間という短い期間の熟成なので、当てにならないかもしれないが、明らかにフィルム有りで熟成していた物のほうがうまかった。
しかし、終盤に向かうに連れ、両者の味わいは同じようなものに収束していくように感じた。
少なくとも、この実験では、フィルム有りの方がより熟成され味わいがよくなったのだと結論付けられる。
もちろん、個体差による違いなのかもしれないので、また後日比較してみたい。
また、短くなった状態のものをミニパイプで吸うと、両者の評価は180度変わり、フィルム無しのもののほうが美味しく感じられた。理由はよくわからない。